tenkanblogの日記

もうすぐ6歳になる息子のてんかん。症状や治療経過・てんかんとともに生きていく人生をありのままに綴っています。

はじめて「てんかん」と向き合った日。

息子が運ばれたのは大きな総合病院。

 

病院に到着すると「待合室でお待ちください」といって息子と離れ離れに。

 

救急車のなかで息子の意識は戻ったのですが、どこかいつもと様子が違う気がしていました。

 

待合室で待つこと1時間くらい。

看護師さんから声がかかり、待合室を出て救急の病室へ。

 

息子はベッドに横になったまま、こちらに視線を向けます。

 

思わず名前を呼びかけました。

 

大発作のときの息子を目の当たりにしたとき、もう二度といつもの息子に会えなくなってしまうんではないか・・・

そんな思いが、一瞬頭をよぎりました。

 

でも、いま目の前に目を覚ましてこちらを見てている息子がいる。

 

息子は普通にベッドに横たわってただこちらを見ているだけなのに、涙が出るくらい安心したのを覚えています。

 

しかし、息子は名前を呼んだり話しかけても返事をしてくれません。

 

ベッドからゆっくり起き上がりますが、まったく言葉がでてこないんです。

 

息子はおしゃべりで活発なタイプなので、これには驚きました。

 

今思えば、一時的な失語状態になっていたのかなとも思います。

 

そんな息子のところに看護師さんがやってきて様子をみてくださり、私にたくさんの質問をしてきました。

 

「このような発作ははじめてですか?」

「ご家族の方に基礎疾患を持っている方はいらっしゃいますか?」

 

など・・

 

淡々と質問にこたえます。

 

息子はこのときすでに採血やCTなども撮影したあとだったようで、それらの検査結果に問題がないことを伝えられました。

 

そして、1枚のA4の紙を渡されました。

 

そこには「てんかん」という文字が・・・

 

このようなひきつけの発作を起こす人は、人口の約20〜30%いらっしゃるそうです。

 

また、生涯に渡ってこのような発作が1回しか起こらない人もいれば、その後も定期的に発作がある人もいるそうで、その割合は半々だそうです。

 

そして、てんかんと診断できるのは「てんかん特有の脳波や2回目の発作が確認されたとき」とのことでした。

 

看護師さんから、「最悪の場合、てんかんという脳の病気の可能性があります。」と言われ、頭の中が真っ白になりぼーっとしました。

 

息子がてんかん

 

どういうこと?

 

今朝まで元気だったのに?

 

今まで健康だったのに?

 

なんで急に?

 

現実が現実でないような。

夢なら覚めてほしいと思いました。

 

これが、私たち家族がはじめててんかんと向き合った日です。

 

続きます・・・